一般に子どもの保険は、入院保障を目的に加入するケースが多いと思います。

私も子どもの保険に加入するときは、病気になった時の治療費や入院費の補填が目的でした。

子どもが亡くなった時のことなど考えたくないという親の心情もあると思います。

しかし、子どもに死亡保障を付けておいて良かったと思えることが一つだけあります。

それは、子どもが大きなけがや病気をして半身不随などになった時に、高度障害保険金を受給できるときです。

高度障害保険は死亡保険に付帯されている保障で、所定の高度障害状態であるとお医者さんから診断された場合に、死亡保険金と同額の保険金が支払われます。

高度障害とは、病気やケガにより両手または両足が機能しなくなるなど一生介護を必要とするような障害状態のことを指す保険用語です。

私の生命保険会社に勤務していた時に、何度か高度障害保険金を支払う機会に立ち会ったことがあります。

その中でも子どもがラグビーの試合中に首の骨を折り半身不随になってしまったお母さまがいましたが、その方には大変喜んでいただけました。

表現は適切ではないと思いますが、亡くなってしまえばお葬式を挙げて納骨してしまえば、あとは深い悲しみが残るだけでそれ以上の経済的な負担は生じません。

しかし、半身不随のまま生きていくということは、周りのご家族やご本人にとって、治療費やその後の生活を含めて多大な負担が待ち受けています。

長期にわたり入院生活を余儀なくされ、家のバリアフリー化のための改築などが必要になるなど、経済的な負担がとても重くなります。

そのような大変な状態の時に、死亡保険金と同額の高度障害保険金をお支払いすることで、ご家族には大変喜ばれました。

子どもの保険に死亡保障を付ける意義があるとしたら、この高度障害保険金のことぐらいしか思い浮かびません。

生命保険の見直し(整理)と加入時のセカンドオピニオンの支援を承っております。