今年から新NISAが始まり、1月の新NISAへの資金流入額が1兆円を超えたことが話題になっています。
その中で最も資金流入額が多かった三菱UFJアセットメントが運用する投資信託「eMAXIS SLim(全世界株式)」について昨年12月末の状況を調べてみました。
投資対象
「eMAXIS SLim(全世界株式)」の組入れ国
アメリカ | 59.4% |
日本 | 5.4% |
イギリス | 3.3% |
フランス | 2.7% |
カナダ | 2.7% |
組入れ国では米国が約6割と圧倒的に米国株への投資が多いことがわかります。
また、経済成長が鈍化している中国は上位10か国にランクインしていません。
「eMAXIS SLim(全世界株式)」の組入れ銘柄
アップル | 4.2% |
マイクロソフト | 3.7% |
アマゾン | 2.0% |
エヌビディア | 1.7% |
アルファベット | 1.5% |
組み入れ銘柄の上位は、アメリカ経済を主導するIT関連銘柄で、直近の決算も好調ぶりが報道されていました。
投資費用
ノーロード・インデックスファンドなので購入時手数料は無料で、運用管理費用(信託報酬)も年率0.05775%(税抜 年率0.0525%)以内とかなり安いです。
また、為替ヘッジを行っていないので、これから円安に向かう場合は円安になる分インデックスが上昇するというメリットがある一方で、アメリカの利下げが始まり、日銀も利上げをするようになれと為替が円高方向に振れた場合は、その分インデックスが低下する可能性があることには注意しておいた方が良いと思います。
結論としては、現状において「eMAXIS SLim(全世界株式)」へ投資することはファイナンシャル・プランナーの視点からも賢明ではないかと思います。
新NISAの積立投資枠を使って「eMAXIS SLim(全世界株式)」へ投資をすれば、ドルコスト平均法による時間の分散効果も得られます。
これから新NISAで積立投資を始めようと考えている方にとっても「eMAXIS SLIM(全世界株式)」は有力な投資先の候補になるのではないでしょうか。