「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉は、カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉で、私の大好きな言葉でもあります。

「他人と過去は変えられない」という部分は、当たり前じゃないかと思う人も多いと思いますが、実際には他人を変えようとする人は多いと思います。

例えば、教育という名のもとに強制的に、部下や子供を変えようとする人がいるのではないでしょうか。

パワハラやDVなども、要は他人を無理やり変えようとする行為と言えます。

しかし、現実には1個の人格を持った他人を変えることは難しいですし、それが行き過ぎてしまうと悲惨な結末が訪れたりします。

どうしても他人を変えたいと思うのであれば、他人が自分の意志で変わろうと思うように仕向けるしかないと思います。

この方法は時間がかかると思いますし、やはり本人が変わろうと思わなければ変えることができないことに変わりはないのですが。

逆に、自分と未来は変えることができます。

自分を変えることができるということに異論をはさむ余地は少ないと思いますが、未来についてはどうでしょうか。

未来というのは、現実にはまだ何も起きていないことですので、現時点では自分の頭の中にある思考ということもできると思います。

すなわち、「ああしたい、こうしたい」、「ああなればいいな、こうなればいいな」というイメージのようなものです。

このイメージは、人によって明確なビジョンになっているものもあれば、漠然とした夢のようなものもあり、人によってさまざまだと思います。

明確のビジョンにまで昇華しておるイメージは実現の可能性が高く、漠然とした夢のようなイメージは実現の可能性は低いと言えます。

いずれにしても、未来というものが自分の頭の中にある思考と考えるなら、自分が変わることでその思考(マインド)も変化するので、未来も変わるということができると思います。

自分がどのような未来を頭の中に描くかにより、その描いた未来が現実化するのです。

したがって、自分が変わることで未来を変えることができるのです。