キャッシュフロー表とはファイナンシャル・プランナーの基本ツールで、未来の家計簿というとわかりやすいと思います。

家計簿は過去のお金の動きを記録するのに対して、キャッシュフロー表は未来の家計を見える化します。

実際にキャッシュフロー表をご覧いただいた方がわかりやすいと思いますので、キャッシュフロー表の見本を基に説明します。

キャッシュフロー表(見本)
  • このキャッシュフロー表の世帯は、4人家族です。
  • 世帯の現在の年間収入は894万円、年間支出は796万ですので、年間収支は98万円の黒字です。
  • しかし、今から5年後の2028年に家計の年間収支が200万円の赤字になることがわかります。
  • 家計が赤字になる主な理由は、第一子が大学に進学することと車の買替え(150万円)です。
  • 2028年から2033年に第二子が大学を卒業するまでは、家計の年間収支の赤字が続き、2033年には貯蓄残高が底をつき家計が一時的に破綻する危険性があることもわかります。
  • ただし、赤字額は100万程度ですので、通常は支出カットや一時的な借入れなどにより破綻は回避できると思います。
  • この家庭の最大の問題点は、ご主人が79歳になる以降(キャッシュフロー表(2))、家計の年間収支が恒常的に赤字になり、貯蓄残高もマイナス(家計の破綻)の状態が続くことが予想されることです。

このように、現状は特段の問題がないように思われる家計でも、将来の様々なライフイベントにかかる費用等を考慮してキャッシュフロー表を作成すると、家計の問題点が明らかになる場合があります。

問題点が明らかになればそれは課題となりますので、課題解決に向けて対策を講じればよいのです。

また、キャッシュフロー表を作成して家計診断行った結果、何ら問題のないご家庭も多いです。

将来の家計に問題があるのか、ないのかを早いうちに知ることはとても良いことですので、ぜひ定期的にキャッシュフロー表を作成して家計診断をしてみましょう。

キャッシュフロー表による家計診断の支援をご支援します。