からだの健康状態について定期的に健康診断を行うように、家計についても定期的に診断して問題がないか確認をしたほうが良いと思います。

普段は問題なく生活している人でも人間ドックなどの健康診断により異常が見つかることがあるように、家計においても現状は問題がなくても将来に問題があることがわかる場合があります。

健康診断が潜在的なリスク、すなわち将来病気になる可能性を調べることが目的であるように、家計診断も将来の家計のリスク(問題)をキャッシュフロー表を用いて調べることが目的です。

ここでは家計のリスク(問題)とは、将来、家計の収支(年間)が赤字になる可能性、さらには貯蓄残高が底をつき家計が破綻する可能性としています。

リスクが見つかった場合、健康診断の場合は病院で詳しく検査してもらい、必要に応じて予防のための措置や治療を行うように、家計診断の場合もリスクにどのように対応するのかを検討して、対策を講じればよいのです。

リスクへの対応方法

リスクへの対応方法としては、「リスクの低減」、「リスクの保有」、「リスクの回避」、「リスクの移転」の4つの方法が考えられます。

リスクの低減とは、将来の家計の収支(年収ー年間支出)が赤字にならないように、普段の生活費などの支出を減らしたりすることです。

リスクの保有とは、将来の家計収支の赤字が一時的な場合であるときなどに、特に対策を講じずに貯蓄を取り崩しながら赤字をしのぐことです。

リスクの回避とは、将来の家計収支の赤字を回避するために、赤字の原因となる支出(例えば、マイホームの購入など)を延期、もしくは支出をあきらめることです。

リスクの移転とは、子どもの教育費がかかる時期に一家の大黒柱が事故で働くことができなるようなリスクに備えて、保険に加入することです。

家計も定期的にケアを

人生100年時代を迎えて身体のケアする方は増えていますが、家計をケアする方はまだ少ないのが現状です。

身体のケアと同じように、家計も何かあってからでは回復するのが難しくなることもあります。

家計も病気にならないための予防がとても大事です。

定期的にキャッシュフロー表を使って将来の家計状態を診断することで、健全で明るい家計を創り出すことができると思います。

キャッシュフロー表を活用した家計診断をご支援します。